ごあいさつ

音楽は私達を励まし、心を癒してくれる素晴らしいものです。

その音楽を、聴く楽しみだけでなく演奏する喜びも知っているという事は、自分の「内なる世界」を覗くというとても深くて豊かな体験が出来る事だと思います。

私がフルートを始めたのは中学3年生の夏。

毎週日曜日、朝6時に家を出て福島から仙台までレッスンに通いました。

娘に話しかけることも珍しい程無口だった父が、何年も経ってから「どんなに天気が悪くても、一人朝早く家を出て一度も休まずに仙台に通ったのには感心した」と褒めてくれたのでよほどレッスンが楽しかったのでしょう。

先生は国立音楽大学フルート科を卒業されて仙台にもどられたばかりで、私が最初の生徒だったと記憶しています。

徹底して鍛えられたのは「音作り」

現在まで私がフルートを続けてこられたのは最初に素晴らしい先生に出会い、基礎をしっかりと教えていただいたからだと感謝しています。

大学卒業後はジュネーヴ音楽院で巨匠マクサンス・ラリュー先生の教えを受け、フルートという楽器の素晴らしさ、音楽家として生きていくための心構えを学びました。

フルートを通した素晴らしい出会いによって私の人生は豊かなものになりました。

これからもフルートを愛する人達と音楽の楽しさ、喜びを分かち合い、一緒に学んでいきたい、そう願っています。